自分でできる防音-アン・ノイズ

■ 防音(遮音)シートの防音性能

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防音(遮音)シートは、
壁や床の防音性を向上させます。

  • 防音(遮音)シートは、質量増により騒音を低減させる事ができる防音素材です。/1uで1.7kgの重さがあります。重さが増すごとに防音性は向上します。

    ■ 面密度:1.7kg/u

  • 防音の原則は、高密度の物質で 質量を増加させ、
    音をより反射させる事です。

    壁や床に防音(遮音)シートを付加し、より重くする事で防音性を向上させる事ができます。

    » 防音性能と重さの関係 防音性を高めるためには壁の重さを増やす必要があります。

  • - 防音性能表 -

    周波数[Hz]125
    Hz
    250
    Hz
    500
    Hz
    1000
    Hz
    2000
    Hz
    音響透過
    損失[dB]
    7dB10dB14dB18dB23dB

    防音(遮音)シート 1枚としての防音性能はそれ程高くありませんが、
    重ねる事で防音性能を向上させる事ができます。

  • ■ 重ね枚数による防音性能の違い

    防音(遮音)シートの重ね枚数と防音性能の関係についてのグラフ / 重ね枚数が増えるごとに防音性が向上していきます。

    枚数(重さ)が増えるごとに防音性能は向上します。

    上のグラフの数値データ

    重ね枚数/周波数 100
    Hz
    [重低音]
    125
    Hz
    [低音域]
    250
    Hz
    [低音域]
    500
    Hz
    [中音域]
    1000
    Hz
    [高音域]
    2000
    Hz
    [高音域]
    1枚  (面密度:1.7kg/u) 5dB 7dB 10dB 14dB 18dB 23dB
    2枚重ね(面密度:3.4kg/u) 11dB 12dB 14dB 18dB 23dB 26dB
    3枚重ね(面密度:5.1kg/u) 14dB 16dB 17dB 21dB 25dB 24dB※
    4枚重ね(面密度:6.8kg/u) 16dB 18dB 19dB 23dB 25dB 19dB※

    ※2000Hz辺りでは、3〜4枚重ねをすると逆に防音性能が低下します。

     共振によるコインシデンス効果と思われますが、2000Hz以外の周波数では、防音性は向上しています。

    ※コインシデンス(一致 )効果とは、防音体の固有振動数と入射音の周波数が一致した時、
    共振により防音性が低下する現象の事です。

  • 遮音シートで低減できる音

    ■ 木造住宅、鉄骨造などの[ 軽い壁 ]や[ 軽い床 ]から伝わってくる空気音。 ( 外部音も含む )

    話し声、 その他の生活音、 道路騒音、 オーディオ機器からの音楽※

    ◆最低でも2枚以上の重ね貼りが必要です。

    ※スピーカーが床に直置きされている場合、音の一部が固体音と なっていますのであまり低減させることができません。また、重低音、低音は、防音(遮音)シートの重ね貼りだけでは不十分です。

    » 防音性能と重さの関係 防音についての知識を深めて効率的な防音対策を。

    ■ ドアから伝わってくる空気音。 ( ドア面に貼り付け )

    話し声、 その他の生活音、 道路騒音、 共同住宅[内通路]での他のドアの開閉音※

    ◆最低でも3枚以上の重ね貼りが必要です。

    ※ドアの開閉音は、建物を振動させる固体音と通路から伝わる空気音です。 空気音の部分は低減させる事ができます。
    また、ドアの上下左右には、 スキマがありますので、 開閉に支障のない範囲で戸当りテープや粘土などでスキマを埋める必要があります。

    ■ 窓から伝わってくる空気音。 ( 窓に貼り付け )

    話し声、 その他の生活音、 機械音、 道路騒音※

    ※低音マフラー、大型トラックの排気音、エアコンの室外機の音は、防音(遮音)シートではあまり低減できません。
    また、防音(遮音)シートで窓を塞ぐ方法は、採光、換気、避難など、窓としての機能が全て失われます。

  • 遮音シートで低減できない音

    ◆ コンクリート製の壁から伝わってくる空気音。

    話し声、 道路騒音、 オーディオ機器からの音楽、その他生活音

    既存コンクリートの重量に比べて、防音(遮音)シート貼り付けによる付加重量が少なすぎる為、効果は殆んど期待できません。

    ◆ コンクリート製の壁から伝わってくる固体音。

    ドアの開閉音、機械音、オーディオ機器からの重低音※、その他生活音

    ※スピーカーが床に直置きされている場合、固体音となっていますので低減させる事が非常に困難です。

    » 固体音の低減 固体音は、振動をいかに防音材に伝えないかが重要になります。

    ◆ コンクリート製の床を通して伝わってくる固体音。

    歩行音、機械音、オーディオ機器からの重低音、その他生活音

    特に階上からの歩行音や重低音は、天井に防音材を効果的に設置する事が困難です。

    ◆ 木造住宅、鉄骨造での上階からの歩行音。

    歩行音は、建物の躯体を振動させる固体音の為、効果は期待できません。

    ◆ 木造住宅、鉄骨造、鉄筋コンクリート造での給排水音、エレベーター音、空調音。

    歩行音、機械音、オーディオ機器からの重低音、その他生活音

    建物に固定されている設備からの音は、固体音の為、効果は期待できません。

    ◆ どこから聞えているのか分からない音。

    音の方向性が感じられない場合、音の回り込みや固体音の可能性が高い為、効果は期待できません。

  • 防音(遮音)シートで低減できるのは、空気音で中音から高音の騒音です。

    低音、重低音、固体音は、
    ノイズクリアで低減させる事ができます。

    壁の防音材ノイズクリアは、重低音・低音、固体音に対応する防音材です。防音性能は27dB[500Hz]。5層構造による振動抑制と面密度 11kg/uの質量で低音から高音まで低減させます。また、高密度フェルトによる伝達抑制により固体音の低減が可能です。

    既存の壁を傷付けないで設置できる防音材です。

    単体の防音性能は 27dB [ 面密度 11kg/u ]
    ※弊社、防音(遮音)シート6枚重ね以上に相当します。

    制振スペーサーで既存の壁との絶縁性を高めて低音・重低音を低減させます。
    固体音も限定的ですが低減させる事ができます。

     » ノイズクリアの説明 壁の防音ノイズクリア | 壁からの重低音・低音を防音します。


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