自分でできる防音-アン・ノイズ

■ 騒音の種類と防音方法 / 賃貸住宅でできる対策

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騒音を低減させるには、
その音がどういうものか知る必要があります。

  • 1. 音響機器の騒音 低音 重低音 :防音の難易度 4

    [ 1〜5 / 5が最も難しい ]

    カラオケやステレオなどの出力の大きい音響機器の音には重低音が多く含まれています。重低音・低音域の音は、壁などを透過する力が強く、壁の防音性能を超えて低音部分だけが 聞こえて来るケースがよくあります。

    アパートやマンションで、スピーカーを直に床に置いた場合、スピーカーの振動が床に伝達し、固体音となり建物全体に広がっていきます。
     その伝わり方は、一様ではなく、「 隣室から聞こえていると思っていたら、上からの音だった」という場合もあります。
    ※スピーカーの背を壁にくっ付けている場合も同様に固体音となって建物全体に伝播します。

     特に125Hz以下の音[ 重低音 ] の場合、
    物質を押す力が強く、石膏ボード下地などの軽量の壁の場合、空気音としてよりも固体音として考える方が適切です。

    100hzのサウンドデータ/wav 50hzのサウンドデータ/wav

    100hzのサウンドデータ/mp3 50hzのサウンドデータ/mp3

    対策: 重低音・低音の低減は簡単ではありませんが、
    ・質量則に基づき、壁の重量を増やしていきます。

     » 防音性能と重さの関係 質量が大きければ大きいほど、音をはね返す力は強くなります。

    ■ 効率的な方法としては、壁と絶縁性を高めて防音材を設置します。 [ ノイズクリア設置による低減効果 ] 低音域を低減する防音材

     » 固体音の低減 固体音の効果的な防音の為には、振動低減が重要です。

    発音側としての低音・重低音対策
    スピーカと床の間に防振ゴムを設置し、絶縁性を高めて床に振動を極力伝えないようにします。

    ・質量則に基づき、壁の重量を増やしていきます。
    ・固体音となりにくいよう壁と絶縁して、防音材を設置します。  [ 固体音の低減方法 ]

    ※カラオケ騒音について:
    騒音に関する規制が自治体毎に行われています。
    例えば、東京都では、飲食店に対して外部に音が漏れないよう防音対策が施されている場合を除き、午後11時から翌午前6時までカラオケ等の音響機器の使用を制限しています。

    現状の壁の防音性を知る事が、
    防音対策の第一歩です。 » 壁の種類と防音性能 現状の壁の防音性を知る事が、防音対策の第一歩です。

    2. 隣室からの話し声 : 防音の難易度 3

    話し声の周波数範囲は、100〜1500Hzで、
    中心域は200〜500Hz位です。

    音響機器と違い、純粋に空気音と考えて構いません。防音対策のしやすい音と言えます。
    女性の話し声には高音域の音が多く含まれ、男性の話し声には、低音域の音が多く含まれます。
    男性の低い話し声は、低減が難しい部類となります。

    - 話し声の周波数分布 -

    話し声の周波数分布グラフ

    ※ 小声:約40dB。/ 大声:約80dB。

    対策
    1.質量則に基づき、壁の重量を増やしていきます。
    2.室内の吸音性を高めます。

     » 防音性能と重さの関係 質量が大きければ大きいほど、音をはね返す力は強くなります。

    ■ 効率的な方法としては、壁と絶縁性を高めて防音材を設置します。 [ ノイズクリア設置による低減効果 ] 隣室からの話し声を低減する防音材

     » 音の反射と吸音  空気音については、遮音材と吸音材を設置する事で低減させる事ができます。

    3-a. 車の音(道路騒音) : 防音の難易度 3

    [ 1〜5 / 5が最も難しい ]

    車の音には、低音域から高音域まで幅広い音が含まれています。 路面とタイヤが接触する部分からは、高音域の音が、 マフラーからは、中低音域の音が発生します。( 低音マフラーからは、重低音が発生します。)
     ほぼ全ての音が空気音ですが、道路に凸凹があると地面が振動し固体音を発生させます。 

    ◆ 騒音の主な侵入経路は、窓とドアですが、木造住宅などの軽量の壁の場合、低音域(トラックのエンジン音、低音マフラーの排気音) の音は、壁からも入ってきます。

    - 道路騒音の周波数分布 -

    [ 片側3車線の幹線道路 ]

    道路騒音の周波数分布グラフ

    低音域から高音域まで
    幅広い音域の音が含まれています。

    対策
    1.質量則に基づき、窓とドアの重量を増やしていきます。
    2.室内の吸音性を高め、室内での反響を抑えます。

     » 防音性能と重さの関係 質量が大きければ大きいほど、音をはね返す力は強くなります。

     » 音の反射と吸音  空気音の場合、付加する質量に応じて防音性が向上します。

     » 壁の種類と防音性能 現状の壁の防音性を知る事が、防音対策の第一歩です。

    3-b. 電車の音 : 防音の難易度 3

    鉄道騒音も 250Hzから2000Hzと低音から高音まで幅広い音域を含んでいます。 線路と車輪が接触する部分からは、中高音域の音が、 モーター部分からは、低中音域の音が発生し、列車と空気の摩擦音も発生します。 ほぼ全ての音が空気音ですが、線路の継ぎ目を車輪が通過すると地面が振動し固体音を発生させます。  騒音の主な進入経路は、窓とドアです。

    対策
    1.質量則に基づき、窓とドアの重量を増やしていきます。
    2.室内の吸音性を高め、室内での反響を抑えます。

     » 防音性能と重さの関係 質量が大きければ大きいほど、音をはね返す力は強くなります。

     » 音の反射と吸音  騒音には、空気伝播音と固体伝播音があり、その種類によって対策方法も変わります。

  • 4. ドアの開閉音 : 防音の難易度 4

    [ 1〜5 / 5が最も難しい ]

    ドアの開閉音は、ドア枠を通して建物の構造体に振動を伝えますので固体音ですが、 通路から伝わる空気音も相当あります。その割合はドアの密閉性によりますので状況によりますが、空気音として伝わる部分は、低減が可能です。

    対策
    1.ドアの重量を増やすとともにドアの上下左右の隙間を塞ぎます。

    発音側・管理者としての対策
    ドアクローザーが設置されている場合は、ドアクローザーを調整すれば、静かにドアを閉じる事ができます。

    ドアクローザーの調整方法 :door_closer.pdfドアクローザーを調整する事で開閉音を静かにする事ができます。

     » 固体音と空気音  ドアの開閉音、ガラス窓から入ってくる車の音、騒音の種類によって防音対策も変わります。

     » 固体音の低減 固体音は、限定的ですが低減させる事ができます。

    5. 階上からの歩行音 : 低減困難 (受音側として)

    上階の子供が走り回る足音や椅子を引く音は、固体音です。固体音は、空気を介さず建物の構造体に伝播し、受音者側の室内で空気音となります。そのため、天井の重量を増すことができたとしても振動が防音材に伝達している場合、低減効果はあまり期待できません。

    発音側・管理者としての対策:床に厚めの防振マットを敷きます。

    ※ポイントは、固体音にしないことです。

    6. ペットの鳴き声 : 防音の難易度 3

    [ 1〜5 / 5が最も難しい ]

    小型犬の鳴き声の高音で、大型犬は低音です。どちらも空気音です。 ( 大型犬の鳴き声のほうが低音のため低減しづらい音となります。)

    対策
    1. 質量則に基づき、壁、窓の重量を増やしていきます。※
    2. 室内の吸音性を高めます。

    ※外部に漏れる鳴き声を低減したい場合も、外部から入ってくる鳴き声を低減したい場合も同様です。

     » 防音性能と重さの関係 基本的に防音性能は質量で決まります。

     » 音の反射と吸音  防音対策 / 階上からの歩行音や重低音、ドアの開閉音、騒音には、空気音と固体音があり、その種類によって対策も変わります。

     » 壁の種類と防音性能 現状の壁の防音性を知る事が、防音対策の第一歩です。

    7-a. 水道の給排水音 A ( 木造 / 鉄骨造 ) : 防音の難易度 5

    水道の給排水管は、壁や天井の内部に金具で固定されています。 そのため、水の流れる音が振動となって壁に伝わり固体音となりますが、 一部は空気音ですのでその部分の低減は可能です。

    対策
    1. 質量則に基づき、壁の重量を増やしていきます。
    2.既存の壁と絶縁して、防音材を設置します。  [ 固体音の低減方法 ]

     » 防音性能と重さの関係 質量則についての説明

     » 固体音の低減 固体音は、振動を低減させる事が重要です。

    7-b. 水道の給排水音 B ( RC造 ) : 防音の難易度 5

    [ 1〜5 / 5が最も難しい ]

    鉄筋コンクリート造の場合、水道管がコンクリートの中に埋まっているか固定されているため、壁から聞える音はほとんど固体音です。

    対策
    既存の壁と絶縁して、防音材を設置します。  [ 固体音の低減方法 ]

     » 固体音の低減 固体音の振動は、緩衝材を使い低減させます。


■ ウォーターハンマー

床下や1階の天井裏にパイプを渡して給水管としている場合、蛇口の開閉の際の水圧の変化でパイプが振動し構造体を叩いて音を発生させます。
これも建物に振動を伝える固体音となります。 ※ウォーターハンマーは建物の種類に関係なく発生します。

●ウォーターハンマーに対しては、防止器が発売されています。(蛇口に設置します)

  • 8. エアコンの室外機の音 : 防音の難易度 3.5〜4

    エアコンの室外機から発生する音は、それほど大きくないものの100Hz近辺の低音域の音が含まれます。 そのため、物質を透過する力が強いのが特徴です。

    100hzのサウンドデータ/wav100hzのサウンドデータ/mp3

    100Hz近辺の低音域の音は、物質を押す力が強い為、軽量の壁の場合、空気音としてよりも固体音として考える方が適切です。

    ・騒音の主な進入経路は、窓とドアですが、木造や鉄骨造の建物で低音の騒音が強い場合、壁からも伝わってきます。

    対策
    質量則に基づき、窓、ドアの重量を増やしていきます。
    ◆壁から低音が伝わってくる場合は、壁の質量を増していきます。
    又は、既存の壁と絶縁して、防音材を設置します。
    [ ノイズクリア設置による低減効果 ] 低音域を低減する防音材

     » 防音性能と重さの関係 防音性能の予測と実際の防音性能

    9. 工場の機械音 : 防音の難易度 3.5〜5

    工場の機械音は、機械の種類により多種多様です。 規則正しい音の場合、音の質によっては全く気にならない場合があります。 反面、突発的な大きな音が発生する場合やコンプレッサーや大きなクーリングタワーがある場合、低音や低周波騒音が発生するがあります。
    ほぼ全ての音が空気音ですが、物理エネルギーが大きいと地面が振動し固体音を発生させます。

    ・ ほぼ全ての音が空気音です。
    ・騒音の主な進入経路は、窓とドアです。

    対策
    質量則に基づき、窓、ドアの重量を増やしていきます。
    ◆壁から低音が伝わってくる場合は、壁の質量を増していきます。
    又は、既存の壁と絶縁して、防音材を設置します。 
    [ 固体音の低減 ]

     » 防音性能と重さの関係 弊社、壁の防音 ノイズクリア、窓の防音 ソリッドガラス、防音(遮音)シートでの防音性能の計算値と実測値

     » 固体音の低減 トライアングルでの空気音と固体音の説明

  • 10. どこから聞こえてくるか分からない異音 (RC造/S造) : 低減困難

    鉄筋コンクリート造や鉄骨造の場合、空調・給排水・エレベーターなどの機械からの振動が 建物の構造体に伝播し固体音となって何処から聞えてくるのか分からない音になります。
    聞こえてくる音に方向性がない場合、対応困難です。

    管理者としての対策: 異音の原因を発見し、固体音とならないよう改善します。

     » 固体音の低減 共同住宅での騒音には、固体音が多く含まれます。

     » 音の反射と吸音  遮音材と吸音材の組み合わせで効果的な防音をします。

    11. 低周波音(重低音)・超低周波音 :
    防音の難易度 5〜低減困難

    低周波音とは、低音域よりもさらに低い 100Hz以下の音域の音です。
    50〜100Hzの範囲(重低音)は、聞く事ができますが、
    20Hz以下の音は超低周波音とされ、聞こえませんが物質を押す力が強く、窓や建具を揺らし、ガタガタと音がします。超低周波音は、低減が困難です。

    ・高速道路の道路橋を大型車両が通過するとき、道路のジョイント部や床板が振動し 5〜10Hzの超低周波音が発生します。

    ・風力発電の風車が回るときも超低周波音が発生します。

    ・工場の大きなコンプレッサーからも超低周波音が発生する事があります。

    耳に聞えるのは、20Hz以上なので超低周波音は聞こえませんが、 発生源の近くでは身体症状が現れ、頭痛、はき気、耳鳴り、目まいなどの症状が一部の人に起こることが確認されています。

    ・騒音の主な進入経路は、窓とドアです。※木造・鉄骨造などの軽量の壁の場合は、壁も揺らして進入してきます。

    管理者としての対策:発生源に対し、超低周波音[ 20Hz以下 ] を低減する措置をとります。



    低周波音( 重低音[50〜100Hz] ) への対策
    質量則に基づき、窓、ドアの重量を増やしていきます。

    ◆壁から伝わってくる場合は、壁の質量を増していきます。
    又は、既存の壁と絶縁して、防音材を設置します。

     » 防音性能と重さの関係 弊社、ノイズクリア、ソリッドガラス、防音(遮音)シートでの防音性能の計算値と実測値

     » 固体音の低減 トライアングルでの空気音と固体音の説明

  • 12a. RC造のマンションで話し声が聞こえてくる。

    ・難易度 3 :

    マンションの平面図 / 外壁や構造上重要な壁は、鉄筋コンクリート。それ以外の壁は、軽量の壁。

    構造上、重要な壁は鉄筋コンクリート。
    その他の壁は、軽量鉄骨組みの石膏ボード壁
    の場合があります。
    アパートなどの軽量の壁と同様、話し声やテレビの音が壁から聞こえてきます。
    ワンルームマンションに多く、世帯内の内壁もこのタイプです。

    対策
    1.質量則に基づき、壁の重量を増やしていきます。

     » 防音性能と重さの関係 質量が大きければ大きいほど、音をはね返す力は強くなります。

  • 12b. RC造のマンションで話し声が聞こえてくる。

    ・難易度 5 :

    ■ GL工法により石膏ボードが振動板となり、防音性が低下し、低中音域・高音域の音が聞こえてきます。

    - GL工法 -

    GL工法による防音性能の低下の説明 / 鉄筋コンクリート、石膏系接着剤、中空層、石膏ボードの断面図

    コンクリートに貼った石膏ボードが空気音により振動し、その振動が硬質の接着剤を介しコンクリートに伝達され隣室側の石膏ボードに伝わります。
    [ コンクリートだけのほうが高い防音性を持ちます。]

    ・低中音域の音は、石膏ボード、石膏系接着剤、中空層などの要因により防音性が低下します。( 低音域共鳴透過現象 )
    ・高音域の音は、石膏ボードの固有振動数との合致で防音性が低下します。(コインシデンス効果)

    対策
    1. 石膏ボードの振動を鎮めるため、異質の材料(鉛シートや制振ボード)を既存の石膏ボードに全面接着します。
    又は、
    2.既存の壁と絶縁して、防音材を設置します。 
    [ 固体音の低減方法 ]

    ※振動する石膏ボードを撤去するという選択肢もありますが、硬質の接着剤が25〜30センチ間隔でコンクリート全面に付いている為、現実的には最も大変な作業になります。

     » 固体音の低減 固体音( 固体伝播音 )の説明と低減方法

     » 壁の種類と防音性能 現状の壁の防音性を知る事が、防音対策の第一歩です。

■ 音の低減について ■

  • 音源との距離が2倍になると
    《 音は、6dB小さくなります。》

    音と距離の関係図

  • 《 音と重さの関係も同様です。》

    音と重さの関係図

6dBの低減効果は、
音源との距離が2倍に遠のいた感覚になります。

500Hzの音データ/基準音と低減音 [会話音[男性の声]など]
-6dBの低減効果
[ 500Hz時 ]

12dBの低減効果は、
音源との距離が4倍に遠のいた感覚になります。

500Hzの音データ/基準音と低減音 [会話音[男性の声]など]
-12dBの低減効果
[ 500Hz時 ]

 » 防音性能と重さの関係 防音材の質量が2倍になると音を遮る能力も2倍になります。dB的には、6dBの向上となります。

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