- 防音性能と重さの関係 -
質量が大きければ大きいほど、
音をはね返す力は強くなります。
この法則を 質量則 といいます。
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物質の重さ(面密度 kg/u)が分かれば、
遮音性能(理論値)を知る事ができます。20 × log(周波数×質量 kg/u ) - 42.5 = 物質の遮音性能 [ 透過損失(dB) ]
※ 防音性能の自動計算 ページで
物質の防音性能と向上値が
計算できるようになりました。この公式を使って弊社製品の遮音性能を計算してみます。
ノイズクリア ソリッドガラス 防音(遮音)シート 面密度:11.0kg/u 面密度:12.5kg/u 面密度:1.7kg/u
● 周波数毎に計算します。 ・ノイズクリアの防音性能( 理論値 ) 実測値 20×log(125[Hz]×11.0kg ) -42.5
= ( 20dB )20dB 20×log(250[Hz]×11.0kg ) -42.5
= ( 26dB )22dB 20×log(500[Hz]×11.0kg ) -42.5
= ( 32dB )27dB 20×log(1000[Hz]×11.0kg ) -42.5
= ( 38dB )33dB 20×log(2000[Hz]×11.0kg ) -42.5
= ( 44dB )39dB
・ソリッドガラスの防音性能( 理論値 ) 実測値 20×log(125[Hz]×12.0kg ) -42.5
= ( 21dB )20dB 20×log(250[Hz]×12.0kg ) -42.5
= ( 27dB )24dB 20×log(500[Hz]×12.0kg ) -42.5
= ( 33dB )29dB 20×log(1000[Hz]×12.0kg ) -42.5
= ( 39dB )33dB 20×log(2000[Hz]×12.0kg ) -42.5
= ( 45dB )34dB
・防音(遮音)シートの防音性能( 理論値 ) 実測値 20×log(125[Hz]×1.7kg ) -42.5
= ( 4dB )7dB 20×log(250[Hz]×1.7kg ) -42.5
= ( 10dB )10dB 20×log(500[Hz]×1.7kg ) -42.5
= ( 16dB )14dB 20×log(1000[Hz]×1.7kg ) -42.5
= ( 22dB )18dB 20×log(2000[Hz]×1.7kg ) -42.5
= ( 28dB )23dB
- 上記数値の集計グラフ [ 実測値 ] -
ノイズクリア ソリッドガラス 防音(遮音)シート 面密度 面密度 面密度 11.0kg/u 12.5kg/u 1.7kg/u 実測値 27dB 実測値 29dB 実測値 14dB 500Hz時の
基準音と
低減音(-27dB)500Hz時の
基準音と
低減音(-29dB)500Hz時の
基準音と
低減音(-14dB)※上記音声データは、何もない空間を個々の防音材でさえぎった場合のデータです。
壁や窓に設置した場合の効果は、個々の防音性能のページをご参照下さい。この結果から分かるように、
質量が大きければ大きいほど音を遮る能力は高くなります。また、高い周波数の音は遮りやすく、
周波数が低くなるほど音を遮る事が難しくなります。
ステレオの重低音が壁を通してよく聞こえるのはこの理由からです。
■ 他の材料の遮音性能 ■
( 理論値と実測値 )
《 板ガラス[5mm厚]の防音性能 》
( 2000Hz帯でガラスの共振が起こり、遮音性能が低下しています。)
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《 鉛[1mm厚]の防音性能 》
鉛は、非常に優秀な遮音材です。
※毒性があるため、露出させない仕上げが必要です。
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