■ ノイズクリアの防音性能 ■
- 質量則 と 振動抑制で
壁からの音を低減させます。-
■ ■ 防音性能 [ 音響透過損失(dB) ] ・ 音声データ ■ ■
防音性能 ( 音響透過損失 )は、
何もない空間を防音材で遮った場合の音圧の減少(損失)値です。
壁面に設置した場合の低減値 [ 防音効果 ] ではありません。
防音効果については、 [ 壁に設置した場合の防音効果 ]をご覧ください。
-
Lite [ 面密度:8.5kg/u ] 周波数
[Hz]50
Hz
重低音80
Hz
重低音100
Hz
重低音125
Hz
低音250
Hz
低音500
Hz
中音1k
Hz
高音2k
Hz
高音音響
透過損失
[dB]14dB 16dB 15dB 18dB 18dB 24dB 30dB 34dB 音声データ
[wav]音声データ
[mp3]HG [ 面密度:16.9kg/u ]
周波数
[Hz]50
Hz
重低音80
Hz
重低音100
Hz
重低音125
Hz
低音250
Hz
低音500
Hz
中音1k
Hz
高音2k
Hz
高音音響
透過損失
[dB]20dB 23dB 22dB 24dB 26dB 31dB 38dB 42dB 音声データ
[wav]音声データ
[mp3]◆100Hz未満:トラックの排気音、自動車の低音マフラー 、エコキュート、エネファーム等から発せられる低周波音、業務用エアコンのコンプレッサー音など
◆125Hz:自動車の低音マフラー、いびきなど ◆250Hz:いびきや大型犬の鳴き声 ◆500Hz:男性の声 ◆1000Hz:女性の声・小型犬の鳴き声など ◆2000Hz:警報音など
■道路騒音・鉄道騒音は、低音域から高音域まで全て含まれます。
■ 制振スペーサーの役割 ■
- 低サウンドブリッジ -
防音性能を最大限に引き出すには、壁との絶縁性を高める必要があります。
-
振動が防音材に伝わると防音効果が低下します。
制振スペーサーは、 壁からの振動がノイズクリアに伝わりにくくする為と
中空層を設けて質量則以上の防音効果を得るために使用されます。
※サウンドブリッジ :
防音上、音源[振動体]と接触していると振動が防音材に伝わり防音性が低下します。
そのため、緩衝材をはさみ、振動を伝えないようにしますが、固定の為の枠やビスなどが振動体と繋がってしまう場合があります。
この部分をサウンドブリッジといいます。
■ 壁に設置した場合の防音効果 ■
[ 低減値 ]
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N-CX + SP14 N-CX + SP45
Lite + SP14 Lite + SP45
HG + SP14 HG + SP45
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N-CX + SP14 N-CX + SP45
Lite + SP14 Lite + SP45
HG + SP14 HG + SP45
上記防音効果の音声データについては、 防音性能 詳細 をご覧ください。
■ ■ 生活音の防音効果 [ 低減値 ] ■ ■
・テレビの音は、設置前の音 23秒 → 設置後の音 23秒
・音楽は、設置前の音 16秒 → 設置後の音 16秒
・話し声は、設置前の音 25秒 → 設置後の音 25秒
・いびきは、設置前の音 16秒 → 設置後の音 16秒
壁から聞こえてくる音量を基準にボリュームを調節して下さい。
※壁越しの音声のため、音が曇って歪んでいます。
上記グラフ数値・音声データは、鉄骨・木造共同住宅の一般的な石膏ボード壁から
伝わる空気音に対してノイズクリアを設置した場合の防音効果(低減量)です。
※低減値が製品の防音性能と異なるのは、内部反響の影響を受けるためです。
内部反響の影響をなくするには、中空層を1.5m以上開ける必要があります。
内部反響させないため、製品を壁に直に付けると壁と一体化した事で、
質量則に準じ、壁と同じ質量を付加したとしても6dBの低減値しか得られません。
■測定基準壁の仕様:厚さ108mm [ 面密度:14kg/u ]
( 断面:石膏ボード9mm / 空き40mm / グラスウール(14K) 50mm / 石膏ボード9mm )
■ 音の聞こえ方による防音効果の違い ■
-
《 どこからの音か分かる。 》
上記の防音効果が期待できます。設置前 設置後
ノイズクリアを設置することで
重低音から高音まで低減させる事ができます。 -
《 どこからの音か分からない。》
防音効果は、限定的です。設置前 設置後
このような音の聞こえ方は、おもに固体音で
ノイズクリアの効果は限定的になります。
■ 防音効果の具体例と有効組み合せ ■
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防音効果がある場合
話し声 / いびき / ペットの鳴き声
[ 空気音(低音〜高音) ]■有効な組合せ: Lite+SP45以上
※いびきは、 N-CX+SP45以上中・高音域の音 /床を振動させない出力の小さいスピーカー( 小型テレビのスピーカーなど)
[ ほぼ空気音 ]■有効な組合せ: N-CX+SP14以上
低音・重低音 [ ステレオスピーカー + 底部に防振ゴム ]
[ ほぼ空気音 ]■有効な組合せ: N-CX+SP45以上
■推奨組合せ: HG+SP45 -
効果が限定的な場合
歩行音 / 機械振動音( 洗濯機/ジューサー/ エレベーター昇降音/換気扇/エアコンなど )
[ 固体音 ] ◎階上・階下からも同様■有効な組合せ: HG+SP14以上
ただし、効果は限定的低音・重低音
ステレオスピーカー / 床に直置き
[ 空気音と固体音 ] ◎階上・階下からも同様■有効な組合せ: HG+SP14以上
ただし、効果は限定的ドアの開閉音
[ 固体音 ] ◎階上・階下からも同様■強い衝撃音のため、対応困難です。
■ 吸音材充填による防音効果について ■
制振スペーサー SP14、SP45によってできる中空層(14mm、45mm)にグラスウール吸音材(24kg/立米)を入れた場合、高音域(1000Hz以上)で低減値を2〜4dB向上させる事ができます。
重低音、低音、中音域に対して、吸音材を付加して低減値を向上させるには、 中空層(背後空気層)を160mm〜300mm以上とる必要があり、 SP14、SP45において吸音材の使用は、あまり適切ではありません。